2014年4月13日日曜日

KIDS&BABY部 2014年3月活動 「羽根木公園」

 まだ寒さが残る三月上旬、KIDS&BABY部では世田谷区立羽根木公園に行ってきました。


 小田急線梅ヶ丘駅下車徒歩3分ぐらいの場所にある羽根木公園は、この季節梅まつりで有名です。祭り自体は終わっていましたが、梅の花はまだまだ見頃のものも多く、樹木大好き女子としてはこの季節を見逃せない…!ということでやってまいりました。
 羽根木公園は昭和31年に開設した公園。その昔、六次朗という加治屋さんが住んでいたから「六次朗山」、根津財閥の所有だったから「根津山」といわれ、今も地元ではそう呼ばれているそうです。昭和42年に区議会議員に当選した55名の方々が55本の梅の記念植樹をしたのをきっかけに、様々な記念植樹を経て丘いっぱいの梅は700本近くになったとのことでした。


 最初に迎えてくれたのはしだれ梅!

 まさに見頃の美しい姿を見せてくれました。
 ゆーくんとひなちゃんはベビーカーだったので、公園の西側からスロープをつかって丘を上がっていくことにしました。最初は二人して寝。ママたちで楽しみました。メインの道は両サイドから梅が迎えてくれるのですが、階段だったので抱っこ紐で来るのもいいですね!
 梅って本当にたくさんの品種があるのだなーと思いました。ここは60種類以上の梅が植樹されているとのこと。中にはこんな梅とかあんな梅とか・・・


 ちょっと面白い(花は終わっていたけど)。園芸品種はつくった人のお名前とか想いが詰まっているのでしょうね。ちなみに、ひなちゃんママはこの紅千鳥がお気に入りになりました!

でも高い枝のところしか咲いてなかったので届かない・・・。剪定の仕方で花の咲かせ方とか位置とか変わる、と、ゆーくんママ・・・さすが!!
 しばらく行くとお屋敷らしきものが・・・休憩所もあるお茶室のようです。風情のあるお屋敷、そのお庭にも梅、たそがれるゆーくん・・・。

ちなみに、ここにあった梅は、青梅市からの古木とのこと。ほっとする一時でした。


 この日は快晴、日中はあたたかく、外遊びにはぴったりな陽気。元気なゆーくんはあちこち動き回って、イチョウさんのステキな落し物を拾いました。ときどきコースアウトもしつつ、お気に入りの梅も見つけたかな?


ひなちゃんはベビーカーでうとうとしていましたが、やはりうとうとしながら見ていたようです。

 お昼はユリノキ並木のそばで。きっと秋は黄色のじゅうたんができるんだろうなぁ・・・と想像しながらもぐもぐ。

 
お昼を食べた後、ぐるっと公園を回ったら、今どき薪ができる広場が!どろ遊びもできそうだし、ちょっといくとBBQもしていました。多目的に使える場所なのですね。案内所には授乳・オムツ換え室がありました。助かりました!!こどもが大きくなったらその時々での楽しみ方ができそうですね。
青い空に映える赤と白の梅・・・今回もステキな木々たちに出会えました!



2013年10月2日水曜日

Kids&Baby部 9月活動 「六義園」


9月はベビちゃん達を連れて、駒込にある「六義園」に来ました。
 
ここは森というよりも「大庭園」ですが、非常に多くの樹木・草本に囲まれ、中心に位置する池の周りを除くと自然風の仕立てがされていて、深い森を歩いているような気持ちになる場所もあります。
 
歴史は古く、江戸時代1702年に、五代将軍徳川綱吉の信任の厚かった柳沢吉保が7年半の歳月を費やして完成させた、和歌の趣味を基調とする大名庭園です。和歌に長けた吉保が、「万葉集」「古今和歌集」にちなんだ景勝八十八ヶ所を模して作った繊細で優雅な庭園です。その後、明治になると三菱の創業者である岩崎弥太郎の手に渡り、昭和になってからは東京都に寄付され、現在は国の特別名勝に指定された貴重な文化財でもあります。
 



入口を入るとすぐ正面に「シダレザクラ」の大木が迎えてくれます。本格的な春の到来よりも少し早い3月末に開花するそうです。春の時期にもまた見にきたいです!


「」


池の前で、手作りお弁当をみんなで楽しく食べました!自然の中で食べるご飯は格別です☆

昼食後、のんびり休んでから散策スタート!
六義園の風景は、池の周りを巡る「海の景」と、木立の間を行く「山の景」の二つに分けられます。今回は、「山の景」を行くことにしました。のんびり・ゆっくり2時間くらいをかけて庭園の歩きます。ベビーカーだったので、足元を心配しましたが、非常にきれいに整備されていたので、問題なく進むことができました。

今は秋の七草が見ごろになる時期で、萩の花がとてもきれいでした。曼珠沙華もそっと季節を知らせています。
まだ、秋の紅葉は始まる前で、最後の緑を木々が惜しむように発しているような雰囲気があります。ここは、特にモミジが見事だそうです。蛛道(ささがにのみち:古くはクモを蛛(ササガニ)と呼び、小道が蜘蛛の糸のように細いことから名付けられた道)を歩いていると、横を流れる渓流に「今カワセミがそこにいたよー!」と散歩中のおじいさんが教えてくれました。これだけの広さに豊かな自然が維持されているので、都会のど真ん中でもカワセミが生息できるのでしょうね。私達は目にすることができませんでしたので、次回のお楽しみです。
途中、大きなクスノキの巨木で木登りをする子供達。まだハイハイだったり、あんよし始めなのに、夢中で木の根元にしがみ付いています。上を見上げると、クスノキ特有のもこもこした力強い姿で枝葉を広げて、子供達を迎え入れてくれました。こういう姿をみると、思わず「母なる樹…」と思わずにはいられません。



 
最後まで元気いっぱいに遊んだ子供達!
ママ達は、もう秋だからと油断し、蚊に刺されまくってしまったことが唯一の反省です。
今月も楽しい時間でした☆
ありがとうございました。

By ゆーくんママ

★★メンバー募集★★
現在のメンバーは、4人になりました~♪
活動日は、平日・休日隔月で実施しています。

自然、森、木、健康、育児・教育、おもちゃ、農村、その他いろいろ興味がある方、
もちろんお子さんがいてもいらっしゃらなくても、子供が好きな方!一緒に遊びたい方!
随時メンバー大募集中です。一緒に活動しましょう!!
活動方針は、
とにかく「自分達のやりたいことをやる!」それだけです。
興味のある方は、以下のアドレスに連絡くださいませ。

Kids&Baby部 8月活動「屋上庭園(二子玉川高島屋)」

暑さがまだ厳しい8月最後の日、キッズ&ベビー部は二子玉川の高島屋にある屋上庭園にて活動しました!庭園内のたくさんの木々や植物の中にいると、屋上とは思えないような感覚になります。親子連れもたくさんいて、ショッピングの合間の休憩場所・・・まさに都会のオアシスですね。

まだまだ暑いのでサルスベリの花がきれいに咲いていました。

一方、マテバシイのどんぐりが秋に旅立つ準備をしていました。モミジは青々とした葉がたくさん茂っていたので、季節が変わればステキな紅葉が見られそうです。

他にもハーブのエリアだったり、果樹のエリアだったりと、たくさんの植物たちに会えました。

 
 
 
 
 
 
 
実はこの場所、本格的な屋上庭園としては日本初なのです!『自然との共生』をコンセプトにして約50年前につくられ、手入れを重ねながらここまで維持されてきた場所なのです。最近屋上緑化はよく聞くものの、温暖化などが話題となる前からこんなすごい庭園を計画した人たちがいたとは・・・私達、みんなびっくりしました。10名ほどのスタッフさんが順番に管理しているこの場所には、樹木・植物合わせて約300種類!!連日の暑さから植物たちを守るための水まきも本当に大変です・・・!

そのようなお話を管理会社の(株)グリーンワイズの高橋さんに伺いながら庭園を一周・・・やはり専門の方からお話を聞けるのは楽しかったです♪ありがとうございました!!

その間、キッズ&ベビーたちはというと・・・

寝ているーくん、こーくん、ひなちゃん


三人は暑さとご飯後の眠さには勝てませんでした・・・。
 
その中で元気100倍なかえちゃん!得意の木登りを見せてくれました。
 
「うらにブツブツあるの」と、シダ植物の葉をひっくり返したり、落ち葉をひろって「モミジー」と教えてくれたり・・・物知りさんですねー!未来の林業女子がここにいますよ~(^^)!

 
 





そうそう、かえちゃんが木登りできるぐらい、樹木たちはなかなかの大きさです!けれども、そんな木たちが生える大事な土の厚さはわずか50cm!!建物の上ではたくさん土を盛れないし、重さの面でも軽量土壌を利用して育てているとのこと。樹木たちも根を浅く張るようにして植栽していくそうです。屋上に庭園をつくる技術ってすごいな~、そしてその環境下で生きる樹木たちの生命力はもっとすごいな~と、驚きの連続でした。
 
木々が生長していくと風景も変わっていきます。常緑樹が多いところでは大きくなった木々により若干暗く、今後少し変えていく予定とのこと。それでもつくられた時から変わらない想いのまま、この先もずーっとあったらいいなと思う場所でした。
 
もうあと50年後はどうなっているのでしょうね・・・。(私はおばあちゃんだけど・・・。)
 

  
 

ちなみに、散策の後は高島屋にて木のおもちゃ・森オブジェ探索!!
ありますね~いろいろ。使われているのが国産材のおもちゃがもっとあるといいな~。
きっとこれからたくさん増えてくることを願って・・・☆


 
 

By ひなちゃんママ


★★メンバー募集★★
現在のメンバーは、4人になりました~♪

自然、森、木、健康、育児・教育、おもちゃ、農村、その他いろいろ興味がある方、
もちろんお子さんがいてもいらっしゃらなくても、子供が好きな方!一緒に遊びたい方!
随時メンバー大募集中です。一緒に活動しましょう!!
活動方針は、
とにかく「自分達のやりたいことをやる!」それだけです。
興味のある方は、以下のアドレスに連絡くださいませ。
 

2013年8月4日日曜日

森巡り第9会 徳島森巡りーパート3 佐々木材木店さんの山を森巡り

もりめぐり。わいわい楽しく、山の中でも都会の中でも、木を探し、森をめぐる。
はじめまして、今回初参加させて頂きましたタケチャンです。
ブログ更新も初となりますが、7月14・15日に行った徳島森巡りより、佐々木材木店さんを中心にをご紹介させて頂きます。

パート1 道中記
パート2 橋本林業さんの山を森巡り
パート3 佐々木材木店さんの山・製材所を森巡り
パート4 神山町・グリーンツーリズム体験施設を森巡り
パート5 参加者の声

パート3 佐々木材木店さんの山・製材所を森巡り

今回の徳島森巡りのきっかけの佐々木材木店さん。
大規模に山林を所有されていて、そこで取れた木材の製材も行ってます。

今回は、佐々木材木店の森と製材所、
更に佐々木材木店の森の木を余すところなく使ったモデルルームにお邪魔しました。


○佐々木材木店 山林・林業地巡り
まず、お伺いしたのが、佐々木材木店所有の森林!

とにかく広い!
目の前に広がる森が全て佐々木氏の所有の木々の連なりとのこと。



先日ご紹介した橋本氏の家族経営主体の林業(まだ見てない方はコチラをご参照ください)
とは真反対の大規模な集約型林業が行われてました。
ここでも、徳島の山地の特徴である急斜面がよく見受けられました。


ほんとに急斜面なんです。こんなところで木を切って、集められるの!?!


そうなんです。集められるんです!
こちら、架線集材を使っております。



架線集材という手法では、伐採した木材を、山の麓や公道にまで運ぶ為に、
伐採地からワイヤーを張り、架線によって木材を運びます。


そして、この方が架線集材のスペシャリスト 樫谷氏
ネパールで技術指導などをされている方です。
林業の技術を海外で活かす機会があることに驚きました。


ここでは架線集材や林業機械についての詳しい説明や実際の林業の話を伺いました。

実際にかなり広い山での林業をする訳ですが、
林道や林業機材がまだしっかり整備されなかったほんの4ー5年前までは、
伐採地の近くの宿舎で作業員の方は寝泊りしながら伐採などをされていたことです。

現在は車の通れる林道が伐採地まで出来、自宅から通うことができるそうです。


またお話を伺う中で特に印象的だったのは、
働かれている作業員の方々が自信を持って、熱く語ってくださることでした


○佐々木材木店 製材所

実際に山々で切られた木材を収集し、乾燥、加工を行っている工場にもお邪魔させて頂きました。


またまた広い敷地内に木材を天然乾燥させておく場所と、、、



実際に色々な寸法の材木に加工する加工場とがありました。



天然乾燥では、大体4ヶ月かけて木材の中の水分を飛ばします
これにより、商品の反りや狂いを少なくし、使いやすくします。

丸太が大量に並んでいる様子は圧巻です。


そして工場では一本の丸太から、柱、間柱、床材など効率的に必要な木材を加工していきます。
1本の丸太を加工して、最後に商品となるのはもともとの材積の6割ほど。

如何に効率よく希望する寸法の木材が取り出せるか
また水分が飛んだ後に起こる反りや狂いを少ない切り方にするかが腕の見せ所です。


以前は40年ほどで伐採し、木材市場などで売ることが多かったそうですが、
現在は、60~80年齢林を関西地方などの工務店に直接売ることが多いそうです。


徳島でよくある大形材をどうやって売っていくのかなど、
製材屋としての視点からのお話を沢山伺えました。



○モデルルーム TSウッドハウス

さて、次に訪れたのが、徳島の林業家さんが共同で作られた
徳島スギを最大限に活かしたTSウッドハウス協同組合さんのモデルハウスです。


樹齢60年以上の徳島スギに、葉枯らし乾燥や天然乾燥を行い、
木材の性能を保持した状態で床材や柱などに利用しています。

今回は、徳島スギがふんだんに使われたこの家に泊まらせて頂きました。


一番びっくりしたのは、スギの快眠効果。
スギの香りには眠りを促進する効果があとのことでしたが、
なんと眠りが浅い私が、窓をあけた虫の鳴き声なんかも聞こえる状況で
気がついたらぐっすりと眠りに入って気持ち良く朝を迎えていました!


また、床材の肌触りや見た目の雰囲気もとても居心地が良く、
林業女子たち皆でまったりと寛がせて頂きました。

居るだけでこんなにリラックスできるとは思わず、本当に驚きました。


まだ、もうひとつ見学させて頂いたのが 那賀川すぎ共販協同組合の板倉の家!

こちらは徳島スギを使った家をプレカット加工などを用い、
比較的安い価格で作れる工法のモデルハウス。

TSウッドハウスと同様の杉の香りに包まれた素敵なお家でした。

その土地の木材をその土地にあったやり方で使っていく地産地消という考え方
生で体感した瞬間でした。


こういった良い床材や木材を如何に林業家さん、製材屋さんから
実際に利用されるお施主様や一般ユーザーの方にどう繋げて届けるのか。

雑誌などの取材も積極的に受けられているこちらのモデルルームは
ひとつの参考例として大変面白いものでした。


TSウッドハウス協同組合 http://www.ts-wood.or.jp/

那賀川すぎ共販協同組合 http://sb-house.com/


○番外編 潮来の家

実は、徳島に来る前日にお邪魔した茨城県にある潮来の家
こちらは、茨城の木材を利用した木の家のモデルルームです。

木を使った家っていうと、床材や羽目板(壁用の材木)が一般的に創造できますよね。

しかし、それ以外にも色々出来ちゃうんです!
たとえば、囲炉裏とか!

潮来の木の家は、埼玉県さいたま市に本社がある株式会社榊住建さんが、実際に宿泊体験をできるモデルルームという形のサービス提供をされており、今回ご協力いただくことができました。

株式会社榊住建 http://www.sakaki-j.co.jp/

癒しの効果を体験できるだけでなく、
色々な生活の場面で木材や木の家の利用ポイントを考えることが出来ました。

こんな感じで、林業から製材、木材の実際の利用まで
一連の流れを見ることが出来た今回の森巡り。

森から人の手へ渡るまでどういった流れで、どこに課題があるのか
色々と考えさせて頂きました。

次回はまた少し違った視点からの森巡りをお伝えします。

文責:たけちゃん