2013年1月24日木曜日

Kids&Baby部_第3回活動「神の森~伊勢神宮編」

こんにちは、Kids&Baby部のゆーくんママです。
あけましておめでとうございます。
本年もマイペースでKids&Baby部を続けていきますのでよろしくお願い致します。

さて、今年2013年は、
20年に一度行われる「伊勢神宮」の式年遷宮と、
およそ60年ごとに行われる「出雲大社」の大遷宮が重なるプレミアムな年です!

そこで第3回目となる2013年1月活動は、1月らしく神の森に、行き、そして色々考えました

は、伊勢神宮に行ったので、「伊勢神宮」をレポートし、
なーちゃんママは、伊勢神宮と出雲大社両方に行ったので、「出雲大社」をレポートします!

 ~伊勢神宮編~



何事の
おはしますかは
知らねども
かたじけなさに
涙こぼるる
____西行

そんな歌に想いを巡らせながら、、、
林業女子的目線で、伊勢神宮の基礎情報&訪問記です。
(今回は、ちょっと長くて、真面目で、小難しくなってしまいましたが、お付き合い頂ければ幸いです。m(_ _)m

<正殿と建築様式と御柱>
玉砂利を踏みしめる音、木のざわめき、それも神の声なのかなぁと思いながら、
立派な神宮の森に導かれ、その先に鎮座するのは簡素な木のお宮。
純白の絹の御幌(みとばり)が風に揺れ、意外なほど簡素な佇まいであることが、
逆に神聖で原始的な神々しさが際立ちます。
式年遷宮のためトンカン工事の音が聞こえ、
周囲は同時に清々しい檜の香りに包まれています。


正殿は総檜の素木(しらき)造りで、柱を直接地中に埋めて建てる掘立式。
弥生時代の穀倉が原型で、唯一神明造という建築様式だそうです。
最も重要な箇所には、樹齢300~400年の「木曽檜」が使用されるそうです。

そんな立派な御柱達も、20年スパンの遷宮で総入れ替えとは、
もったいなさ過ぎる!と思っていたので、その御木の先をちょっと調べてみると、
ちゃーんとリサイクルされているではありませんか。



例えば、宇治橋(これも総檜造り)の両端に2つの大鳥居があります。
内側の鳥居には、旧内宮の御正殿の棟持柱(屋根を支える柱)が使われ、
外側の鳥居には、旧外宮の御正殿の棟持柱が使われています。
更に20年経つと、内鳥居は参宮街道入り口の鈴鹿峠の「関の追分」、
外鳥居は桑名の「七里の渡」の鳥居となります。
つまり、御柱は60年のおつとめを果たし、
その後も他の神社に譲られるなどリサイクルされているわけです。
その他の古木も愛知の熱田神宮をはじめ伊勢神宮とゆかりのふかい神社に譲られて、
社殿や施設の用材として再活用されています。
あるいは、消失した社殿の再建、震災復興などにも、
伊勢神宮のお下がりの木が使われているそうですよ。
意外なところで、お伊勢さんの御木に出会えるかもしれませんね。

 
<宮域林>
神域の樹木は、この地に御鎮座以来伐ってはいけない決まりになっています。
この宮域林は、「天然杉」を主として榊、椎、樫など神域の周囲に植生する第一宮域林と、
主に式年遷宮の御用材のために植林されている檜の第二宮域林とに分かれているそうです。

神事には欠かせない「榊」って、すごいですよね。
「神の木」って書くのだから。
榊の前ではワルイコトは絶対できないです(笑)

ここでは、10日に1回、飾られている榊を取り替えているそうです。(お祭、夏を除く)
神宮内のあちらこちらを飾る榊ですが、1回に必要な量は約400本以上に上るため、自給しています。
宮域林と榊畑で計画的に栽培され、年間2万本くらい育てられているそうですよ。

「古事記」には「賢木」と書かれていた「榊」は、
1年を通じて青々としていて、生命力が強いことから、神事に用いられてきたそうです。
それに、昔は神社の常緑樹を全て「さかき」と呼んでいたそうで、
松も杉も檜もみんな「さかき」だったそうですよ。



<式年遷宮>
神道の精神「常若」を、最もわかりやすく体現しているのが遷宮ではないでしょうか。
新しいものに変わり続けるから、古きものは今に残ることが出来る。
昔から今に伝わるものは、必ず今を取り入れ変化し続けているのです。

耐久性が決して高いとはいえない素木造りの社殿は、
20年に一度立て替えられることにより、永遠に若々しい姿であり続けています。
なぜ20年なのかは定説はないそうですが、
かつて税として納められていたお米が備蓄できる期間が約20年とされていたり、
また、技術を伝承するために合理的な年数とも、
素木造りの社殿の尊厳がぎりぎり保てる年数だともされているそうです。



遷宮により再生されるものは、御装束神宝の一切であり、
内宮・外宮の正殿だけでなく、14の別宮、宝殿、鳥居、宇治橋など計65棟が造りかえられています。
遷宮に必要な御用材は、1万数千本あまり。すごい量ですよね。
主に木曽の山の遷宮備林から伐り出されていますが、
先述の通り、宮域林で大正12年から植樹をして
御用材の4分の1が伊勢のこの土地からの木々をもってあてられています。
遷宮の準備は、伐採した檜を乾燥させるところから始まるので、8年近くもかかるそうです。


それでは、今回のベストショットを何枚か…☆
(なーちゃんママ撮影)


 
 
<今月の林業女子的目線>
新しいものに変わり続けるから、古きものは今に残ることが出来る。
昔から今に伝わるものは、必ず今を取り入れ変化し続けているのです。
人と森との関係性子育てのあり方なども、その視点を忘れずにいたいものです!!


それでは、来月もお楽しみに☆
(完)


★★メンバー募集★★
現在のメンバーは、ゆーくんママと、なーちゃんママの2人です。

自然、森、木、健康、育児・教育、おもちゃ、農村、その他いろいろ興味がある方、
もちろんお子さんがいてもいらっしゃらなくても、子供が好きな方!一緒に遊びたい方!
随時メンバー大募集中です。一緒に活動しましょう!!
活動方針は、
とにかく「自分達のやりたいことをやる!」それだけです。
興味のある方は、以下のアドレスに連絡くださいませ。

1 件のコメント:

  1. 伊勢神宮レポートありがとうございます☆遷宮に向けて8年前から準備が始まるとは、知らなかったです!それだけ年月も手間もかかった社殿だと思うと、さらに美しく見えます!
    人が自然を「常若」に保つことで、森も元気になりますね。新しい生命が常に生まれる日本の森にしていきたい♪

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